浜松ウエルネスフォーラム2023 レポート
- プロジェクトを地域内外に発信するためのキックオフイベントとして、「浜松ウエルネスフォーラム2023~「予防・健幸都市 」実現に向けて~」を開催しました。
日時 | 令和5年2月13日(月) 13:30~18:25 |
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場所 | グランドホテル浜松 |
オンライン | Zoomウェビナー |
主催 | 浜松市、(株)時評社 |
内容 | 経済産業省と総務省による基調講演、浜松ウエルネスプロジェクトの紹介 など |
来場者数 |
会場:100名、オンライン:約300名 |
主催者挨拶 | 浜松市長 鈴木 康友 |
浜松ウエルネスプロジェクト の全体像について |
浜松市健康増進課 ウエルネス推進担当課長 原川知己 |
基調講演1 | 『ヘルスケア政策の現状と今後の方向性』 経済産業省 商務・サービスグループヘルスケア産業課長 橋本泰輔 氏 |
基調講演2 | 『総務省における医療情報化の取組』 総務省情報流通行政局デジタル経済推進室長 内田雄一郎 氏 |
浜松ウエルネス・ラボ 活動報告 |
【官民連携社会実証事業の紹介】
【健康ビックデータ分析】 国立大学法人 浜松医科大学健康社会医学講座教授 尾島俊之氏 国立大学法人浜松医科大学健康社会医学講座/聖隷健康診断センター医局 赤松友梨 氏 |
浜松ウエルネス推進協議会 活動報告 |
社会福祉法人聖隷福祉事業団浜松市リハビリテーション病院 リハビリテーション部理学療法士係長 岩瀬善之 氏 5. 浜松パワーフードフレイル予防プロジェクト 祝10万食突破 栄養はなまる弁当 成果報告 社会福祉法人聖隷福祉事業団保健事業部事業管理部 保健看護管理室健康支援課 管理栄養士 池谷佳世 氏 6.健康経営部「健康経営塾」 羽立工業㈱ウェルネス事業市場開発営業部 Wellsmile係長 福井翔太 氏 7.食部会「はままつ健幸クッキング」 ㈱杏林堂薬局地域医療連携推進室長 内山貴雄 氏 |
浜松ウエルネス フォーラム総括 |
スタンフォード大学循環器科主任研究員 池野文昭 氏 国立大学浜松医科大学理事・副学長 山本清二 氏 社会福祉法人聖隷福祉事業団理事専務執行役員保健事業部長 福田崇典 氏 |
浜松ウエルネスフォーラム2023「予防・健幸都市 」実現に向けてのポイント
- 経済産業省が進めているヘルスケア施策は、PHRを使うためのインフラ整備になる。エビデンスの確保も重要なので、エビデンスについても注力している。投資の拡大については、健康経営の推進と、新たな保険外サービスの創出という狙いから、介護分野への取り組みも始めようとしている。
- 総務省における医療情報化には、①遠隔医療の普及②PHRデータの活用の2本柱がある。経済産業省や厚生労働省とも協力しながら、通信インフラの高度化、高速化に伴う新たな経済活動を推進中だ。
- 浜松市の2022年度健康増進事業としては、①官民連携ヘルスケア事業の推進②健康経営の推進③ヘルスケアサービスなどの創出④地域の官民連携体制の強化➄官民連携社会実証事業⑥事業報告-などを骨子に掲げている。
- キリンビバレッジは、今年度は、飲料βラクトリンという成分を含んだ機能性表示食品を摂取しながら脳トレアプリ「KIRIN毎日続ける能力トレーニング」を行う実証実験を行った。
- ファンケルは、「有酸素能力」を見える化する新技術~ATを簡易に痩躯亭する新たなデバイスを開発するため、浜松市民を対象とした社会実証事業の計画を練っている。一般の市民を対象にした研究としては、全国初の試みとなる。
- SOMPOひまわり生命保険は、糖尿病予備群を対象にしたソリューションの開発を行いたいと考え、浜松市民を対象にした実証事業を行った。この成果をもとに、2022年10月に「リンククロス血糖コーチング」という商品をリリースした。オールデジタルで、行動変容、意識変容を促す商品設計になっている。
- スズキは、人生100年時代に80~90歳になっても移動の自由を奪われることなく、長く安全に運転してもらえるように認知度の兆候を検知する実証事業に乗り出すことにした。普段通りに運転しているだけでどこよりも早く認知症の兆候を検知して、治療・予防に結び付けることができる。
- Social Healthcare Designは、独自開発したプラットフォームを使い、①職域におけるアプリ②サポート画面③ヒューマンスキル研修の三つの商品を展開している。「浜松ウエルネスプロジェクト」においては、研修事業について実証していく。特に企業の経営層に対して、自分自身の仕組みを学ぶ研修を行い、持続的な効果があるかどうかを調べている。
- PREVENTは、6ヶ月にわたる健康づくり支援プログラムの実証事業を行った。参加者には、歩数や脈拍数、睡眠の状況などをモニターできるデバイス、尿検定を通じて毎日の食塩摂取量を測定できるキットを提供。生活習慣を数値化し、スマホアプリと連携できる仕組みにした。結果は、生活習慣の変化で善玉コレステロールが増えていたり、脳卒中や心筋梗塞、生活習慣病が重篤していく可能性はほとんど見られず、今後の医療費適正効果に期待できる内容となった。
- 聖隷検診データを活用した「健康ビックデータ分析」については、2022年度は、新型コロナ流行前後の人々の行動変化に焦点を当てて分析をしてみた。総じて若い人はコロナ過によって生活習慣が良くなっている傾向にあるが、高齢者の場合はやや心配な兆候が見られた。